富士山が世界遺産に選ばれたわけ
富士山信仰 / 現在の神事
富士山を信仰とする神社では、五穀豊穣、国家安泰、登拝者の安全などを祈念するためのお祭りを開催。中には、当時の登拝風景がうかがえる水垢離を行ったり、白装束の行進を再現するなど、かつての富士信仰の様子を今に伝えています。
富士山本宮浅間大社
初申祭(はつさるさい)
開催日:4月の初申の日
本宮・山宮両社を参拝し、豊穣を祈るお祭り。山宮から本宮への遷座を偲んで行われたと言われています。かつては大祭礼とされ、盛大に行われましたが、1874年(明治7年)以降行われず断絶していましたが、2006年(平成18年)に大宮鎮座1200年を記念し復興されました。
開山祭
開催日:7月10日
7・8月の富士山の山開きにあたり、安全を祈願する祭りです。前日に湧玉池でみそぎのあと火鑚神事(御輿と練り)が行われ、当日には拝殿にて登山者の安全祈願、湧水献上が行われます。
富士山頂上奥宮開山祭
開催日:7月上旬〜中旬
本宮で開山祭を行ったあと、富士山に登り奥宮(奥宮・久須志神社)を開きます。開山期間中は神職が奉仕し、国家安泰・世界平和を祈念するほか、祈祷・御札、御守りの授与を行います。
※現在、奥宮は改修工事中です。
久須志神社の神事のみ見学できます。富士山頂上奥宮閉山祭
開催日:8月下旬
閉山の旨を奉告し、開山期間中の無事を感謝します。この後、奥宮・久須志神社では、室閉めの準備に入ります。
※現在、奥宮は改修工事中です。
久須志神社の神事のみ見学できます。閉山祭
開催日:9月11日
開山期間中のご加護に感謝し、変わらない御神徳を祈念します。
山宮浅間神社
初申祭(はつさるさい)
開催日:4月の初申の日
浅間大社と山宮浅間神社両社を参拝し、豊穣を祈念するお祭り。
村山浅間神社
開山祭
開催日:7月10日
地元の中学生が聖護院の指導の下実際に水垢離を行います。その後、神前での祓会、山伏を招いての大日堂採燈護摩、直会が行われます。
閉山祭
開催日:9月第1日曜日
1955年(昭和30年)ごろに法印が途絶えて以来、村人たちだけで守ってきた山閉じを伝承。村山神社宮司の六所氏(本山派山伏)が導師をつとめ、護摩供を執り行っています。
須山浅間神社
開山祭
開催日:7月1日
富岳太鼓の披露のあと、開式、神事が行われ、式後に登山に出発し、直来が行われます。
閉山祭
開催日:8月31日
開式、神事が行われ、式後に直来が行われます。
富士浅間神社(須走浅間神社)
開山祭
開催日:7月10日
富士山やコノハナサクヤヒメを模した御神輿を担いだり、地元の人が白装束に笠をかぶり金剛杖を持った姿で行進後、献餞・献幣、遙拝などで開山式が行われます。
閉山祭
開催日:9月10日
献餞・献幣、遙拝などで閉山式が行われ、式が終わると社務所で直会となります。